【コラム】デラウェアの記憶

コラム

幼い頃の話をしたいと思います。

昨日のブログでも少し触れましたが、6月にはいってからスーパーにデラウェアが出始めましたね。
子供の頃はぶどうといったらデラウェア、デラウェアといったらぶどう、という具合に少々偏りがある認識をしていました。

理由はいくつかあると思いますが、
ひとつ目に思い浮かぶのは食べやすさ。
極度の少食だったわたしは基本的に大きい塊のものは食べませんでした。小さいおにぎりとか、小さいお肉をほんのちょっと食べたらお腹いっぱい。親はとても苦労したと思います。
そんなわたしですがデラウェアは好んで食べていたような記憶があります。
おそらく小さくてちゅるんとしていて口当たりが良かったのではないでしょうか。
普段のごはんはごく少量を何時間もかけて食べていたのに、ぶどうはちゅるちゅると食べていた気がします。(母よ、違ったらごめんね。)

きっとそれがタネあり巨峰だったら、皮はむかないといけないし、種は取らないといけないしで、きっとあの時のわたしであれば好んでは食べなかったと思います。
むいている間に疲れて終了の未来が見えます。

とはいえ大きな声ではいえませんが、いまでも皮をむくのは面倒だと思って避けてしまっています。
きっと世の中には上手なむき方が存在しているはずで、まだ出会えていないだけ。まだ本気出していないだけ。

子供の頃のぶどうの記憶がデラウェアオンリーな理由のふたつ目としては、まだまだぶどうが流行っていなかったから。

農林水産省のサイトでこんなページを見つけました。

どうやら日本で元々人気があったのはデラウェア、そしていつからか大きめ黒色の巨峰やピオーネが台頭してきて、ここ最近シャインマスカットが急激に人気になってきたようです。

それならば納得。デラウェアと巨峰しか知らなくて、皮を剥くのが嫌なのであればデラウェア一択でしょう。

それにしてもいい時代になりましたね、こんなにたくさんの品種から好きなものを選べる時代になったなんて。
現代に生きてて良かった。農家の皆さんに感謝。

ここまで書き連ねましたが、とはいえ当時「ぶどうの絵を描いてください」と言われたら描くのは巨峰なんですけどね。紫色で塗りつぶした大きめの粒。デラウェアじゃないんかい。
あれ、もしかすると現役の子供たちに同じ課題をだしたら黄緑色で大粒のシャインマスカットを描くのでしょうか。実に興味深い。ぜひ誰か教えてほしい。

あとがき
外は灼熱、室内は冷房で寒い、コーディネートに悩む毎日が続いています。

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